「ハローワーク」に代表される公的就活支援サービスは既卒でも利用することができます。
しかし、民間の求人サイトや人材紹介とは仕組みが違うため利用には注意が必要です。
ここでは既卒でも利用できる公的就活支援サービスの各特徴と、利用の注意点について紹介していきます。
目次
既卒でも利用できる公的就活支援サービス
既卒が利用できる公的就活支援サービスは
- ハローワーク
- ジョブカフェ
- ヤングハローワーク
- サポステ
こちらの4つです。
ハローワーク
厚生労働省が設置する国民に安定した雇用機会を確保することを目的とした機関です。
就活について相談や指導、対策、適性にあった求人紹介を行ってくれます。民間の紹介会社から求人紹介を受けることが難しい人でも求人紹介を受けられます。つまり誰でも求人を紹介してもらえるという事です。
民間の求人広告とは違い、企業は無料で求人を掲載できるので、求人の質は民間サイトに比べると劣ります。
ジョブカフェ
「ジョブカフェ」は若者の能力向上と就業促進を図るため、就職支援サービスを一か所でまとめて受けることができるワンストップサービスセンターのことです。
東京の場合は「東京仕事センター」という名称がよく使われていることがあります。
多くはハローワークと併設されていますが、「ジョブカフェ」自体は求人紹介をする場所ではありません。
各種セミナーや就業支援を開催しており、strong>既卒就活のプロとは限りませんがある程度就活に精通した人からアドバイスを受けることができます。
他には精神的に疲弊してしまった方に対して、臨床心理士がカウンセリングを行ってくれるサービスもあります。
地域によって対象年齢が異なり場合があるので、もし利用する場合は事前に調べてから利用するようにしましょう。
ヤングハローワーク
ヤングハローワークは正社員で就職を目指す若者を対象にしたハローワークです。
地域によっては「わかものハロワーク」「新卒応援ハローワーク」といった名称で呼ばれている場合もあります。
こちらも地域や施設によって対象年齢が異なることがあります。
相談員が各種セミナーや面接の練習などを行ってくれるほか、ハローワークの求人紹介も行ってくれます。
サポステ
サポステとは地域若者サポートステーションのことで、求人紹介は基本的に行っています。
「一度企業に入社したけどブラック企業で、肉体的精神的に疲弊してしまった」
「就活の、初めの一歩を踏み出すことができない」
といったように仕事や就活に対して悩みを・不安を抱えている既卒や第二新卒が、カウンセリングやコミュニケーション訓練、職業訓練などを受けられる施設です。
一部のプログラムは実費がかかることがありますが、基本的にはすべて無料で利用できます。
※サポステ
ハローワークは利用しなくてもいい
ハローワークのような公的就活支援サービスには、地方にもあるため誰でも利用できるという利点はあります。
また民間の求人広告、いわゆる就活サイトは求人広告を掲載するのに企業が費用を負担しますが、ハローワークは無料です。そのため掲載されている求人の数は圧倒的に多いです。
しかし無料だからこそデメリットもあります。
求人の質が低い
掲載が無料であるため、どんな企業でもあっても求人を掲載することができます。つまりブラック企業が多くなる可能性があるのです。
求人票に記載されている採用条件と、実際の採用条件が違う
内定をもらった企業と実際に入社した企業が違っていた
既に採用活動が終わっているのにも関わらず求人を掲載している
といったことが多々あるそうです。
相談員の質も高くない
ハローワークやジョブカフェなどでは、就活相談や就活対策を行ってくれますが、民間の人材紹介会社に比べると質は劣ります。
民間の既卒専門人材紹介を利用すればこれまで何人もの既卒の就活を成功させてきた就活のプロのキャリアアドバイザーが面接対策などのサポートを行ってくれますが、公的就活支援サービスでは既卒のプロではありません。
あくまでメインの対象は中途採用であるため、既卒の就活事情やトレンドに精通していない相談員が担当となる可能性があるのです。
また民間のキャリアアドバイザーは就活を成功させることによって企業から報酬を受け取ることができますが、公的機関の場合はそうではありません。
そのため担当者の就活サポートに対するモチベーションも当然違うでしょう。
ハローワークは最後の手段
ハローワークのような公的就活支援サービスは民間の就活支援サービスが利用できない時の最後の手段として利用すべきです。
既卒であれば民間の求人サイトやプロのキャリアアドバイザーが就活サポートを行ってくれる人材紹介を無料で利用できます。
求人や就活支援の質が圧倒的に高い民間の就活支援サービスを利用できるのに、わざわざハローワークを利用するべき理由は全くありません。
まずは民間の人材紹介会社に就活の相談をしてみください。
※サポートが充実している民間の人材紹介についてはこちらの記事でまとめています。
【既卒者が利用すべき”既卒専門就活サイト”おすすめ5つを厳選紹介!】