「私は参謀タイプです」と面接でアピールするのはNGです。なぜなら企業は参謀タイプの人なんて求めていないからです。
このように面接では、一見問題なさそうな自己PRや些細な言動が命取りになる可能性があります。
このページでは、「面接でこれをやったらアウト!」という面接でのNG言動をまとめて紹介します。
- 面接官が入室したとき、すわったまま挨拶をしてしまう
- 「先ほども申し上げましたが」と言ってしまう
- ガキ言葉・おかしな日本語を使う
- 「うん」と相槌をする
- 面接官の話に対してリアクションが薄い
- 面接官の質問に対して「はい・いいえ」と単調な回答をしてしまう
- 「社会貢献したい」と面接でアピールしてしまう
- コミュニケーション力をアピールしてしまう
- 「私は参謀タイプです」とアピールしてしまう
- 聞かれていないことまで話す・話が脱線する
- 志望動機で「社風が気に入った」と言ってしまう
- 志望動機で「エージェントに紹介されたので・スカウトをいただいたので」と言ってしまう
- 「ワークライフバランスを重視したい」と言ってしまう
- 「人に感謝される仕事がしたい」と言ってしまう
- 逆質問の時に「御社の社風を教えてください」と質問してしまう
- 逆質問の時に労働条件ばかり質問する
面接官が入室したとき、すわったまま挨拶をしてしまう
面接官が入室したとき、すわったまま挨拶をしてしまうのは絶対にNGです。最悪な第一印象を面接官に与えることになります。
面接官が入室したら、必ず起立して「本日はよろしくお願いします」と挨拶します。面接官に「どうぞお座りください」と言われるまで着席してはいけません。
その他、下記の行動もマナー違反なので注意しましょう。
- 足を組む
- 手を組んでテーブルの上に乗せる
- 背もたれに寄りかかる
これらは就職本に必ずといっていいほど記載されている基本的なマナーであり、守れていないと「就活をなめている、適当な気持ちで就活に臨んでいる」と判断されてしまいます。
「先ほども申し上げましたが」と言ってしまう
「先ほども申し上げましたが」と言ってから話を始めるのは絶対にNGです。
面接官はこれを言われると「もしかして同じ質問をしてしまっているのではないか」と焦ったり、面接官によっては、わざわざ前置きすることに対してカチンときます。
そもそもあってもなくても支障ない言葉です。わざわざ使う必要はありません。
ガキ言葉・おかしな日本語を使う
下記のような言葉は「ガキ言葉」といい面接で使うと幼稚だと思われ印象が悪くなります。
- ガチで
- めっちゃ
- 超
- ○○なんですよね
- っていうか
また、こちらは日本語としておかしな言葉です。
- ○○系
- ○○的な
- 自分的には
- なるほどですね
- バイトのほうをしていまして
- 2社ほど受けています(正しくは、2社受けています)
これらの言葉は使わないようにしましょう。
「うん」と相槌をする
面接の場での相槌は「はい」です。
そもそも目上、年上の人に対して「うん」と相槌するのはとても失礼です。
一度でも「うん」などと相槌をしてしまうと、その時点不採用になる可能性があるので、注意しましょう。
面接官の話に対してリアクションが薄い
面接官が仕事内容を話しているのに、小さな声で「あ、はい」と言うだけだったり、うなずくだけだったり、相づちや返事などがほとどなくリアクションが薄いのはNGです。
リアクションが薄いと、面接官は話をしっかり聞いてくれているか、理解しているのか分からず、どのように話を進めたらいいのか分からなくなります。
それだけでなく、「コミュニケーション力が乏しい人」「元気がない人」と判断される場合もあり、選考ではマイナス評価になります。
面接でのリアクションは少しくらい大きなほうが無難です。
面接の最後の逆質問の時も、面接官がこちらの質問に答えてくれたら、「はい」だけで終わらせず、何かしら言葉を加えて反応するようにしましょう。
面接官の質問に対して「はい・いいえ」と単調な回答をしてしまう
「卒業大学は○○ですね?」「給料は21万円になりますがよろしいですか?」といった条件確認や経歴確認などに関する質問は、「はい・いいえ」だけで、回答して問題ありません。
しかし、「趣味は読書ですか?」「大学ではインターネットマーケティングについて勉強していたのですか?」といった志望動機や自己PRに関連する内容について質問された時は、「はい・いいえ」の回答で終わらせるのではなく、詳細を自分から説明するべきです。
例えば、「趣味は読書ですか?」と聞かれたら、「はい。特に堀江貴文さん書いたビジネス書を読むのが好きです」
ぐらいの回答はするべきです。
そうでないと、コミュニケーション力がない、面接を受ける気がない、などとネガティブな評価をされてしまいます。
「社会貢献したい」と面接でアピールしてしまう
「社会貢献したい!」という気持ちは大切です。しかし、会社が求めているのは、会社に利益をもたらしてくれる人です。
社会貢献願望ばかりアピールしてしまうと、「会社の利益にあまり興味がないのではないか?」と面接官は不安を抱きます。最悪の場合、「そんなに社会貢献したいならボランティアでもしたら?」と思われてしまい、即不採用になります。
そもそもすべての企業は社会に役立つサービスやモノを提供しています。(違法なビジネスを除いて)そのため、面接で「社会貢献したい」などとアピールする必要はないのです。
コミュニケーション力をアピールしてしまう
「私はコミュニケーション力に自信があります」とアピールされると面接官はカチンときます。
仕事を円滑に進めるために、コミュニケーション力は非常に重要です。だからこそ、ビジネスマンは日々、コミュニケーションについて、悩み、反省し、改善を繰り返しています。
そんなところに業務経験のない応募者が「私はコミュニケーション力に自信があります」と自信満々にアピールすれば、「コミュニケーションの何を知っているの?」とカチンとくるのです。
また、コミュニケーション力というのは、「誰とでも分け隔てなく会話できるの能力」「論理的に話せる能力」「話を聞く能力」など、すべてをひとまとめにした言葉です。
そういった漠然とした言葉を面接で使うべきではありません。
「私は参謀タイプです」とアピールしてしまう
企業が求めているのは、参謀ではなく、先頭をきって主体的に仕事をし、周りを引っ張ってくれる人です。
「私は参謀タイプです」と伝えてもアピールになりません。むしろ「何も考えていない安易な自己PR」と受け取られます。
もし自分が先頭をきるタイプでないのなら、「人をサポートするのが得意です」「周りに気を配れます」といったことを、具体的なエピソードを交えて話すようにしましょう。
聞かれていないことまで話す・話が脱線する
経歴を聞かれているのに、志望動機や自分の長所を話してしまうといったように、聞かれていないこと話したり、話が脱線するのはNGです。
余計なことをダラダラ話してしまうと、重要なことが印象に残らないまま面接が終わってしまいます。
他の候補者と比較された時、採用されるのはより印象に残ってる人です。面接官に自分の印象を記憶してもらえるよう、志望動機を聞かれたら志望動機だけを、自己PRを聞かれたら自己PRだけを回答するようにしましょう。
志望動機で「社風が気に入った」と言ってしまう
「御社の社風が気に入ったので志望しました」
上記のように社風を理由に志望動機を語るのはNGです。
面接官は「なんでうちで働いたこともないのに社風が分かるの?」と疑ってかかります。
そもそも社風はとても漠然としたもので、同じ会社の人でも、自社の社風の捉え方は人それぞれです。そういった曖昧な要素である社風を安易に、志望動機にしてしまうと「企業研究をしっかりしてきてない」と判断されます。
志望動機で「エージェントに紹介されたので・スカウトをいただいたので」と言ってしまう
「エージェントに合っていると言われたので」
「業績が伸びている素晴らしい企業だとエージェントが言っていたので」
「是非とも、というスカウトをいただいたので」
これらを志望動機として語れば、即、不採用です。
そもそも志望動機は「応募した理由」ではなく「入社したい理由」を回答する必要があります。つまり、「エージェントに合っていると言われたので」というのは、志望動機になっていないのです。
また、「自分の意志で応募したわけではない」と言っているようにも聞こえるので、かなり印象が悪いです。
「ワークライフバランスを重視したい」と言ってしまう
面接で「ワークライフバランスを重視したい」と言うと、面接官は「そんなに働きたくないのか?」と思います。
特に、業務経験やスキルのない既卒者は、入社しても仕事に慣れるまで時間がかかります。それにも関わらず、入社前から「プライベートも充実させたい」などという発言は受け入れてもらえないのです。
仕事を続けて上で、「ワークライフバランス」が大切であることは間違いありません。しかし面接のときは、語らないように注意しましょう。「仕事が一番です」とアピールする方が無難です。
「人に感謝される仕事がしたい」と言ってしまう
反社会的な仕事、違法な仕事を除いて、人から感謝されない仕事など存在しません。
志望動機や自己PRで「人に感謝される仕事がしたい」と言ってしまうと、面接官としては「逆に感謝されない仕事って何?」と言いたくなってしまうのです。
ただし、
「感謝を身近に感じられる仕事がしたい」
「お客様に直接、ありがとうと言ってもらえるような仕事がしたい」
と言うのであれば、面接官も納得してくれるでしょう。
逆質問の時に「御社の社風を教えてください」と質問してしまう
社風というのは、職場の雰囲気や社員に特徴、社長の人柄、仕事の進め方などを、ひとまとめした極めて曖昧な言葉です。そのため「社風を教えてください」と質問しても、面接官は「職場の雰囲気を答えればいいのか、仕事の進め方を答えればいいいのか?」と困惑してしまうのです。
このような配慮のない質問をしても面接では評価されません。当たり障りのない質問をしているだけだと判断されてしまいます。
職場の雰囲気を知りたいなら、下記のように具体的な質問の仕方をしましょう。
「御社は協調性を重んじる和気あいあいとした会社なのか、それともバリバリ働く体育会系の会社なのか、どちらか教えていただけますか?」
「挑戦を応援する会社、とホームページにありましたが、実際に働いていて挑戦させてもらったと思う経験がありましたら教えてください」
逆質問の時に労働条件ばかり質問する
「残業手当はつきますか?」
「休日出勤はどれぐらいありますか?」
「福利厚生はどうでしょうか?」
労働条件に関することばかり質問すると、入社意欲、労働意欲を疑われます。
質問の仕方には注意が必要です。
例えば、「この業界ですと月40時間ぐらいは残業があると覚悟しておけばよろしいでしょうか?」といったように「Yes・No」で回答できる質問の仕方をすることで、自身の印象を悪くせずに労働条件を確認できます。
Yesなら、「そうですね」と回答してくれます。Noであるなら「そんなに残業はありませよ。月20時間ぐらいですかね」と回答してくれます。
また、働くイメージがしっかりできていること、企業研究・業界研究をしていることをアピールできます。
※その他、面接に関することは以下のページでも解説しています。是非ご一読いただければと思います。




