有名企業に限定して、企業選びをしていませんか?
もちろん、有名企業に入社したいという願望を持つのは何も悪いことではありません。
しかし、世間体が良いから、待遇が良さそうだからという理由であるなら、無名の企業にも目を向けることをおすすめします。
有名企業に就職するのは簡単ではない
世間体を気にして、知名度ある企業を狙うのは、悪いことではありません。世の中には世間体こそ全てである、と言う人もいるでしょう。
また、待遇もそうです。どうせ働くなら、残業も休日出勤もなくて、給料も良くて、福利厚生が充実している企業の方がいいに決まっています。
しかし、知名度ある企業には、当然、応募が殺到します。それこそ、全国の既卒者が限られた少ない枠を狙って応募してくるのです。
なかには、あなたより学歴の高い人がいるでしょう。ゼミや部活、アルバイトで華やかな実績を出してきた人もいるでしょう。トーク力に長けた人、ユニークな発想を持っている人もいるでしょう。
有名企業を志望するということは、そういったライバル達を出し抜いて内定を勝ち取らないといけないのです。
企業ブランド、待遇目当ての応募者は採用されない
また、「世間体のため」「企業ブランドのため」「待遇が良いから」といった志望動機で応募してきた人を、採用担当者が欲しいと思うでしょうか。
企業が求めているのは、「長く働いてくれる」「よく働いてくれる」「成果を上げてくれる」この3つ条件が揃った人です。そして面接では、志望動機を聞くことでこの3つの条件が揃った人かどうかを採用担当者は見極めます。
「待遇が良いので志望しました」「有名企業なので志望しました」という志望動機の人を、採用担当者は欲しいと思うでしょうか。
この志望動機で、採用担当者は、やる気や入社意欲、優秀さを感じることができるでしょうか。
もちろん実際の面接では、別の志望動機を語ると思います。しかし他の質問で、ボロが出て、「待遇目当てである」「企業ブランド目当てである」と判断されれば不採用になります。
それでも有名企業に入社したいという、誰よりも強い思いがあるなら有名企業にこだわってもいいと思います。
しかし、そうでないなら、企業の知名度など気にせず、色々な企業に目を向けるべきです。
有名企業だけに固執すると別の可能性を捨てることになる
有名企業に固執すると、大きな可能性を失うことになります。
名の知られていない企業でも、優良企業はたくさんあります。それこそ、有名企業より、待遇の良い企業、働きやすい企業はたくさんあります。
それにもかかわらず、有名企業に固執し「知らないから」という理由で無名の企業を応募候補から除外するのはもったいないことです。
有名企業よりも優良企業があるかもしれないのに、その機会を逃してしまうのです。
「仕事内容は何でもいいからとにかく有名企業に就職したい」という強い思いがあるなら、有名企業を目指してもいいでしょう。
しかし、企業ブランドよりも優先したことがあるなら、わざわざライバルの多い有名企業なんて応募する必要はありません。
満足できる就活をするためには?
企業選びの軸を明確にする
まずは、何を持って満足とするのか、どんな企業に就職できれば成功だと言えるのかを明確にしましょう。
企業ブランドなのか、働きがいなのか、仕事内容なのか、待遇なのか。このような“仕事選びの軸”が明確でなければ、満足のいく就活はできません。
軸が明確でないと、結局、名前を知っている有名企業ばかりに目が行ってしまい、その他の優良企業を見逃してしまいます。
明確な軸なしに、有名企業に何とくな応募しても、不採用になるだけです。
まずは、しっかりと自己分析を行い、企業選びの軸を明確にしましょう。
※自己分析の方法はこちら
⇒【既卒就活】自己分析をする時の4つの注意点と具体的な方法
企業の情報を集める
企業選びの軸が明確に定まったら、その軸に合致した企業を探すために、企業の情報を集めましょう。
求人サイトはもちろんのこと、企業のホームページや、社長メッセージ、IR情報、社長ブログ、社長のSNSなどにも目を通し、社風や仕事の様子などを徹底的に把握しましょう。
また、就職エージェントを利用するとプロのキャリアアドバイザーが、企業の情報について詳しく教えてくれます。
もちろんエージェントに紹介してもらった企業に限りますが、入社したら具体的にどのような業務をすることになるのか、どのような社風の企業なのか、待遇はどうなのか、といった求人サイトや企業ホームページからでは、分かららない情報を聞くことができます。
