既卒の就活は情報が少ないので、
「どうやって就活をすればいいのかわかからない」
「いつ就活をはじめればいいのかわかからない」
という状況になるのも無理はありません。
そこで、ここでは既卒者の就活方法や既卒就活のイロハを根こそぎ紹介していきます。
既卒の就活はいつから? 就活開始時期について
新卒であれば、「大学生3年の1月から」「3月から」など就活の解禁時期が決まっていました。
しかし既卒の就活の場合は、就活の開始時期というのは存在しません。
時期によって求人の量に差はありますが、基本的にいつでも既卒者向けの求人は存在します。
つまり、いつでも就活をはじめられるのです。あなたが「就活はじめよう!」と思った時から、就活がスタートするのです。
既卒求人はどうやって探す? 求人の探し方について
既卒向けの求人を探す方法は2つあります。
「求人サイト」を使う方法と、「人材紹介(就職エージェント)」を使う方法です。
人材紹介(就職エージェント)
人材紹介は就職エージェントとも呼ばれるものです。
既卒者向けには以下のような人材紹介があり、無料で既卒の就活をサポートしてくれます。
求人サイトとの大きな違いは3つです。
- 求人を探すのではなく紹介してもらう
- 就職サポートを受けられる
- 企業との連絡、やり取りはエージェント経由で行う
エージェントを使う場合は、求人は探すのではなく、紹介してもらうことになります。
エージェントは、利用者の希望と適性に見合った求人を紹介。紹介された企業の中から、どれに応募するかをあなたが選択します。
また、企業との連絡は、エージェントが代行。
面接の日時やその他の連絡事項はエージェントが教えてくれます。
逆に、企業に対して質問や要望がある時は、エージェントを経由して、企業に質問できます。
応募から入社まで自力で行う求人サイトとは違い、プロのエージェントのサポートを受けられるのが、就職エージェントの大きな特徴です。
※エージェントについては以下の記事でさらに詳しく解説しています。

求人サイト
求人サイトは、新卒の時に利用した「リクナビ」「マイナビ」といった、膨大な量の求人が掲載されているサイトです。
既卒向けには
などのサイトがあります。
求人サイトを使って就活をする場合、以下のような流れで就活を進めます。
⇒【応募】
⇒【企業からの連絡を待つ】
⇒【書類選考】
⇒【面接】
⇒【内定】
⇒【入社】
流れとしては、大学生の時の就活とほとんど同じ。
求職者が企業と直接連絡を取り合い、応募から入社まで、すべての自力で進めます。
既卒向け就活イベント・セミナーの有無について
「合説」や「就活セミナー」は、新卒の時のであれば頻繁に開催されていました。
規模は小さくなりますが、既卒者向けにも、合同企業説明会や就職セミナーが開催されています。
例えば既卒者向け就活サイトの「いい就職.com」では、「就職活動マナー講座」「職種・業界研究セミナー」「自己アピール完璧セミナー」などが毎月のように実施されています。
また、「Re就活」は、既卒者向けの合同企業説明会を実施しています。
※イベント・セミナーに参加できる就活サイトまとめ

就活対策方法について
既卒の就活を対象にしたノウハウ本やマニュアル本はほとんどありません。
またネットでも、新卒や中途向けの情報がほとんど。既卒の就活対策は情報が少ないのが特徴です。
だからといって、まったく就活対策をしなければ、正社員として就職することなんて不可能です。
有効な就活対策方法は、
- 就活ノウハウ本を読む
- 就職エージェントを使って就活サポートを受ける
この2つです。
就活ノウハウ本を読む
既卒の向け就活ノウハウ本も出版されていますが、4冊程度しか存在しません。
しかも具体的なマニュアル本ではなく、既卒就活の心構えが中心です。
それでも、既卒としての就活において、とても役立つことが学べるので絶対に1冊は読んでおくべきです。
※既卒向け就活本は以下のページでまとめています。

具体的なマニュアル、例えば履歴書の書き方、面接での回答方法、自己分析の方法などを学ぶのであれば、新卒向けの就活本でも、十分役立ちます。
就職エージェントを使って就活サポートを受ける
就職エージェントを使うのは、就活対策をする上で最も有効な方法です。
就職エージェントを利用すれば、履歴書の書き方、面接対策、自己PR対策、キャリアプランニングなど、一通りのサポートを受けられるからです。
また、既卒の就活を専門にしているエージェントであれば、既卒が就職するためのノウハウをすべて学べます。
エージェントによっては、マンツーマンで徹底的に就活対策をしてくれる場合もあり、心強い存在になることは間違いありません。
※以下のページでは既卒者向け就職エージェントをまとめていますので、エージェントを利用する場合は、参考にしてみてください。

選考方法について
選考方法は、書類選考と面接です。
新卒の時には当たり前だった、集団面接、グループディスカッション、SPI、筆記試験などはほとんどなく、基本的に書類と面接のみで採否が決まります。
書類選考
既卒の就活の場合は、履歴書だけではなく職務経歴書の提出を求められる場合も。
その場合には、アルバイト経験しかなくても職務経歴書を提出しなければいけません。
職務経歴書の具体的な書き方については、こちらのページで解説していますので、是非、参考にしてみてください。

また新卒の時のように、SPIや独自の試験はほとんどありません。
既卒採用は、新卒採用とは違い応募者が少ないので、筆記試験で振り落とす必要がないからです。
SPIや独自の試験を実施する企業もありますが、とくに準備する必要はないでしょう。
面接
新卒の就活では集団面接が当たり前でしたが、既卒の場合は、個別面接が中心です。
これも新卒に比べて応募者が少ないからです。
また、新卒の時は、グループディスカッション、グループワークなどが当たり前でしたが、既卒就活にはそういった面倒な選考はありません。
選考は基本的に「書類選考」と「個別面接」だけ。まれに集団面接がある程度です。
入社日について
新卒の場合は、年度初めの4月に一斉入社が基本でしたが、既卒には明確な入社日はありません。
お互い都合がいい日を入社日にします。
例えば、内定をもらった次の月の、最初の営業日が入社日となるケースがほとんどです。
企業によっては「来週から出社できますか?」なんて聞かれる場合も。
入社後について
既卒は基本的に新卒と同じように扱われます。
企業によっては手厚い研修を受けさせてくれる場合や、OJTで業務を覚えていくという場合があります。
いずれにせよ、社会人経験のない既卒者が、いきなり難しい仕事を任されることはないでしょう。
しかし、既卒者であっても、入社して社会人になれば、社会人としての基本的なマナーや行動様式、言葉使いが当然のこととして求められますので、内定をもらったらしっかりと準備をしておきましょう。